松阪の魅力を再発見する企画展
三重県松阪市の本町にある旧小津清左衛門家では、現在「旅案内にみる松阪みやげ」という素敵な企画展が開催されています。
この展覧会では、江戸時代から昭和にかけての松阪の土産品や名物が展示されており、松阪の豊かな歴史や文化に触れることができます。
特に、江戸時代の伊勢参りの旅人に広まった名物や土産について解説されているので、訪れた人々は、まるでタイムスリップしたかのように、昔の旅の情景を想像することができます!
交通とともに変わる松阪の名物
旅のスタイルが変化することで、松阪の名物も進化してきました。
明治時代には新たな交通手段として参宮鉄道が開通し、松阪駅が誕生しました。
この変化に応じて、旧街道の交通量は減少し、各店が新たなアイデアを考える必要がありました。
その結果、松阪には新たな名所として本居宣長旧宅が登場し、それにちなんだ新しい土産品や名物が次々と生まれていったのです。
驚くべきことに、変化し続ける旅のスタイルに合わせて松阪の文化もまた進化していたなんて、歴史の深さを感じずにはいられませんね。
懐かしい品々とその背景
展示されている品々には、皆さんが懐かしさを感じるようなものも多く見られます。
江戸時代後期の「名物白酒」の看板や、朱塗りの螺鈿細工が施された白酒を入れたおけなど、どれも職人の技を感じさせる品々です。
中でも、白酒屋・中谷家の看板は、江戸時代から有名で、当時の人々に親しまれていたことが伺えます。
また、携帯用の煙草入れも展示されており、江戸時代の人々の生活を窺い知ることができるのが魅力的です。
昭和の品々が物語る時代の流れ
さらに、昭和時代の品々も展示されており、特に「松阪万古駅鈴」は、その愛らしい姿に目を奪われます。
鮮やかな朱色が印象的なこの駅鈴は、まさに昭和期のデザインの象徴とも言えるでしょう。
昭和初期には、松阪市の名産である伊勢堆朱が流行し、さまざまな場面で使われていたことが理解できます。
私たちの身近に存在するものも、歴史を経て形を変えながら受け継がれているのだなと、嬉しく思う瞬間です。
ぜひ訪れて、松阪の魅力を感じてみてください!
企画展は11月10日まで開催されており、松阪の歴史や文化をより深く理解する絶好の機会です。
入館料も手頃なので、気軽に訪れてみることができます。
皆さんの訪問を通じて、参宮鉄道開通前後の松阪の土産物の変化など、たくさんのエピソードを感じ取っていただければ幸いです。
松阪での歴史的な旅の情景を楽しみながら、深い感動を得られること請け合いです!