貴重な古典講座が開催されました
古典に触れる体験は、学びの楽しさを実感させてくれますが、特に先日三重県津市新町で行われた古典講座は、まさにそれを実感できる貴重な機会でした!この日は、博物館学芸員の桐田貴史氏による指導のもと、鎌倉中期の源氏物語写本など、貴重な資料に触れることができるとあって、参加した学生たちも期待に胸を膨らませていました。
指定された資料に驚きの連続
講座では、全54帖からなる源氏物語の写本を含む、収蔵資料13点に直接触れられるという貴重な体験が待っていました。
生徒たちは、ただ見るだけでなく、実際に手に取ってその質感を味わうという新しい発見に感動していました!紙の質や重量を感じることで、歴史を身近に感じることができ、時が経つにつれて資料が持つ重みの意味についても考えさせられたのではないでしょうか。
日本の同人誌文化についての新たな理解
桐田氏が源氏物語について語ったことで、全てが紫式部によって書かれたわけではなく、他の人々が話を追加したり、膨らませたりして今に至るという"日本の同人誌文化"の深さにも触れることができました。
この書籍が様々な形で現代に受け継がれているという事実に、参加者たちは新たな視点を得ることができたでしょう。
このような話を聞くと、歴史や文化の連続性について改めて考えさせられます。
学生たちの感想に心が温まる
参加した学生たちからは、自分たちが触れた資料への感想が寄せられました。
例えば、1年生の西屋柊佑さんは「ページが薄くてすぐ壊れそうだった」という正直な感想を表現しながら、古くからの資料に触れることができたことを嬉しく思ったとのこと。
また、3年生の小西花蓮さんは、短くまとめた本に「読みたい気持ちを応援する本がいっぱいあった」と感じ、その内容に愛を見出したと語っています。
こうした生徒たちの声は、参加した意味をとても大きく感じさせてくれますね。
古典を未来へ継承するための重要性
桐田氏は文化財を館外に持ち出すことの危険性を認識しながらも、若い世代が古典籍を学ぶ機会が減っている現状を危惧しています。
「800年残ったものが向こう800年残らない危機的状況」という言葉には、未来への思いが込められています。
この古典講座のような取り組みを通じて、古典が現代につながっていることを実感し、次の世代につなげる担い手としての意識を持つことが非常に重要だと感じました。
私たちもまた、その一翼を担っていきたいものです。